大阪で開業する場合の医師会入会金の目安や加入のメリット・デメリット、入会の流れについて分かりやすく解説します。
大阪府では各地域の医師会が入会金や協力金を広く公表しているケースは多くなく、開業を予定しているエリアごとに個別確認が必要です。
一例として、大阪市北区医師会では、新規開業時に入会時協力金250万円、入会金30万円、大阪府医師会の応益金10万円(無床診療所の場合)などが必要となり、合計約290万円が目安とされています。また、天王寺区医師会では入会金が約400万円と案内されている事例もあります。
入会金情報が一般に公開されていないことが多いため、実際の大阪全体での費用目安は不明です。ただし、一般的なクリニックを開業する際の医師会入会金・協力金の目安は、おおむね250万~450万円程度とされています。金額や内訳は地域や開業形態によって異なるため、開業予定地の医師会へ事前に確認することが重要です。
引用元:プラネットメディカル有限会社|新規開業(https://planetmedical.biz/practice.html)
引用元:北区医師会|医師会入会のご案内(https://www.kita-med.or.jp/nyuukai.htm)
引用元:中石内科医院 | 天王寺区上本町の糖尿病内科・内分泌内科(https://nakaishinaikaiin.jp/)
開業時に医師会へ加入するかどうかは任意であり、法律上の義務ではありません。そのため、医師会に加入せずにクリニックを開業・運営することも可能です。一方で、加入しない場合は、地域の健診や予防接種事業への参加機会が限られる場合があるほか、医師会が提供する医師賠償責任保険や研修会、地域医療ネットワークなどのサポートを利用できないケースや医師国保への加入が難しくなるケースもあります。
医師会に加入していない開業医も一定数存在しますが、地域医療との連携や開業後の支援体制を重視する場合は、入会するメリットも大きいといえます。開業予定地域の医師会の役割や活動内容を確認したうえで判断することが重要です。
医師会に加入する大きなメリットの一つが、自治体から医師会へ委託される特定健診やがん検診、各種予防接種などの受託事業に参加できることです。これらの事業は、診療収入とは別の収益源となるだけでなく、地域住民がクリニックを知るきっかけにもなります。健診や予防接種を受けた患者が、その後のかかりつけ医として継続受診するケースも期待できるため、開業初期の認知度向上や集患にも役立ちます。地域医療への貢献とクリニック経営の安定化を両立できる点は、医師会加入ならではのメリットです。
医師賠償責任保険に加入できることもメリットの一つです。診療中の医療事故や説明義務違反などによって損害賠償請求を受けた場合でも、保険に加入していれば賠償金や訴訟費用などを補償の範囲内でカバーできます。特に開業医は診療上のリスクを自ら負う立場となるため、万が一に備えた保険加入は重要です。日本医師会の医師賠償責任保険制度では、無床診療所(クリニック)の保険料は年間20,000円と比較的負担を抑えながら加入できます。開業後の経営リスクを軽減し、安心して診療を続けるための備えです。
引用元:日本医師会|掛金とお支払い(https://www.med.or.jp/doctor/ibaiseki/kakekin.html)
医師会に加入すると、医師を対象とした医師年金制度へ加入できる場合があります。医師年金制度は、公的年金を補完する私的年金制度として位置づけられており、老後の資産形成を目的とした福利厚生の一つです。勤務医から開業医になると退職金制度がないケースも多いため、自ら老後資金を準備する必要があります。医師年金制度を活用すれば、毎月一定額を積み立てながら将来に備えることができ、安定した資産形成につながります。
掛金は加入者のライフプランに応じて設定できるため、開業後の経営状況に合わせて無理なく継続しやすい点もメリットです。老後の生活資金を計画的に準備したい開業医にとって、有力な選択肢の一つといえます。
引用元:日本医師会|医師年金(https://nenkin.med.or.jp/)
医師会に加入すると、医療制度の改正や診療報酬、行政からの通知、感染症対策など、日々変化する医療業界の情報をタイムリーに入手しやすくなります。開業医は勤務医と比べて情報収集を自ら行う必要があるため、医師会を通じて信頼性の高い情報を得られることは大きなメリットです。
医師会が開催する研修会や講演会、地域の会合に参加することで、近隣の開業医や病院勤務医との交流の機会も増えます。地域の医療機関との連携体制を築くことで、患者の紹介や逆紹介がスムーズになるほか、診療やクリニック運営に関する実務的な情報交換も可能です。
開業後は一人で経営判断を行う場面が多くなるため、地域の医師とのネットワークを構築し、困ったときに相談できる関係を築けることは、安心してクリニックを運営するうえで大きなメリットとなります。
医師会へ加入するデメリットの一つが、入会金に加えて毎年年会費が発生することです。年会費は日本医師会・都道府県医師会・郡市区医師会それぞれに納める仕組みとなっており、金額は所属する地域や診療所の規模によって異なります。開業直後は設備投資や人件費など多くの固定費がかかるため、年会費も継続的な経営コストとして考慮しておく必要があります。
ただし、年会費には医師賠償責任保険や各種研修、情報提供、地域医療活動への参加機会などのサービスが含まれる場合もあります。費用だけで判断するのではなく、受けられるメリットとのバランスを踏まえて加入を検討することが重要です。
引用元:日本医師会|日本医師会入会のご案内(https://www.med.or.jp/doctor/other/000227-2.html)
医師会へ加入すると、地域医療を支えるための活動に参加する機会が増える場合があります。例えば、医師会が主催する会議や研修会への出席、地域の健診・予防接種事業への協力などが挙げられます。こうした活動は地域医療への貢献につながる一方で、診療やクリニック経営に加えて時間を確保する必要があるため、人によっては業務負担が増えたと感じることもあります。開業後の働き方や地域との関わり方を踏まえて、加入を検討することが大切です。
医師会へ加入すると、地域の医師や医療関係者との交流が広がる一方で、人間関係が負担になる場合もあります。会議や地域活動への参加を通じて、多くの医師と関わる機会が増えるため、考え方や運営方針の違いから気を遣う場面も少なくありません。また、地域ごとの慣習や役割分担への対応が求められることもあります。こうした点はデメリットになり得ますが、円滑な地域連携を築くための側面でもあるため、地域の実情を理解したうえで判断することが大切です。
大阪で医師会へ入会する場合、日本医師会・大阪府医師会・地区医師会の3つに所属する仕組みとなっています。日本医師会員になるには大阪府医師会員であることが必要であり、大阪府医師会員になるには、開業予定地を管轄する地区医師会(府内64地区)の会員になる必要があります。
入会手続きは、まず医師会会員情報システム「MAMIS」にアクセスし、必要事項を登録します。その後、MAMISから入会申請を行い、地区医師会での審査や必要書類の確認を経て入会手続きが進められます。入会金や年会費、必要書類は地区医師会によって異なるため、開業予定地の医師会へ事前に確認しておきましょう。
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