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開業しやすい診療科はある?

このページでは、開業しやすい、つまり比較的開業資金をおさえやすい診療科、そして需要の高い診療科について、それぞれ紹介しています。さらに、クリニック開業に際しておさえておくべきポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

開業がしやすい診療科について

精神科・心療内科

全ての診療科の中で、もっとも開業資金を低くおさえやすいのが、精神科・心療内科です。クリニックを開業するといっても、自己資金が充分でない場合、開業資金が低ければ、そのぶん開業へのハードルも下がります。自己資金ゼロであってもクリニック開業ができる可能性がある診療科です。

精神科・心療内科の開業資金は、1,400万円ほどを見積もっておくとよいでしょう。土地・建物代として1,000万円ほど、そして設備代として400万円ほどが必要になります。

内分泌・糖尿病内科

内分泌・糖尿病内科も、精神科や心療内科と同様、場合によっては、自己資金がゼロでも開業できる可能性のある診療科です。内分泌・糖尿病内科の開業が自己資金ゼロでも可能になる例として「かつての勤務先の外来患者を連れていくけれど、病診連携は継続する」といったケースが挙げられます。また、クリニック開業数が増加傾向にある診療科でもあります。

内分泌・糖尿病内科を開業する場合には、5,000万円〜6,500万円ほどを開業資金として見積もっておくとよいでしょう。ほかのさまざまな診療科と比較し、特別高くも安くもない金額です。土地や建物に3,000万円ほど、そして設備費用として2,000万円〜3,500万円ほどが必要になります。

在宅診療

診療所を開設しなくても開業できるため、その分の開業資金を抑えられるのが、在宅診療の大きな特徴です。また、スタッフの採用などもせずに済みます。ただ、基幹病院や訪問看護ステーションなどの施設との連携は必要です。

参照元:WEB DOCTOR(https://tokyo-doctors.com/webdoctor/2188#i)

現在ニーズが増えつつある診療科は?

開業する上で重要なのは、開業資金だけではありません。開業後のクリニック経営を見据えることも同様に重要になってきます。そのため、あらかじめニーズの高い診療科についてしっかりと把握しておくことが必要不可欠です。

ニーズを考えずに、希望している診療科を無理に開業してしまうと、経営がうまくいかない可能性は当然高まります。結局勤務医に戻るしかない、という結果にもなりかねないのです。

高齢化社会に関連する診療科が最も増加

ニーズについて考える際、最初に思い浮かぶのが「高齢化社会」という言葉ではないでしょうか。実際、高齢者がかかりやすい疾患を診るスキルを有している医師へのニーズが高まっています。令和4年の厚生労働省のデータによると、令和3年に比べて増加しているのが腎臓内科・糖尿病内科で、どちらも46施設増加しています。そのほか増加傾向にあるのが乳腺外科で、女性医師による乳腺外科医の需要増が関連していると思われます。また、精神科では心療内科が増加傾向にあります。

参照元:厚生労働省|令和4(2022)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況[PDF](https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/22/dl/02sisetu04.pdf)

参照元:日外科連会誌|4.女性外来の開設と女性乳腺外科医の需要[PDF](https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs1979/31/2/31_2_123/_pdf/-char/ja)

開業する上でのポイント

事前に充分なマーケティングを行う

クリニック開業前に、既存のクリニックについてしっかりとリサーチしておくことが必要です。開業したいと考えているエリア内に、すでに人気の高いクリニックがたくさんあり、飽和状態になっているのであれば、開業エリアを変更したほうがよい場合もあるからです。

自分の腕に自信があったとしても、飽和状態だと、集客できるようになるまで、かなり時間がかかってしまうことが予想されます。また、人気の競合については、なぜ人気があるのか、その理由についても分析しておくようにしましょう。

ネットの宣伝やSEO対策にも力を入れる

質の高い診察を提供していたとしても、「潜在的顧客」にそれを知ってもらわねば、多くの患者さんから支持を得ることは難しいです。そんなときに有効なのが、ネット上でのPRです。自院の専門や特徴、強みなどを、ホームページなどでしっかりと伝えることが大切です。

また、ホームページを頻繁に更新したり、SEO対策を充実させたりするのも忘れずにおこないましょう。特に、開業当初は口コミによる評価も少ない状態ですので、ホームページに力を入れることがとても重要なのです。

事業計画、資金計画をしっかりと練る

患者さんひとりあたりの平均単価は、相場なども参考にしながら決めていくといいでしょう。また、開業資金の返済や医療機器のリース料、人件費、家賃などの大きな固定費を書き出して、損益分岐点を把握したうえで、事業計画を今一度見直すことも大切です。その際、導入予定の機器が本当に必要なのかどうかについても考えましょう。

その他開業する上で大切なこと

医師であると同時に経営者でもあるという意識

クリニック開業を成功させるには、提供する医療の質を高めることだけでは不十分です。というのも、医師であると同時に、経営者でもあるからです。ですから、経営の知識をしっかりと深めておくことが欠かせません。患者さんの平均単価の設定や固定費の書き出し、損益分岐点の把握ほか、多岐にわたる種類の計算をした上で、綿密な事業計画を練ることが求められます。

初期費用について

クリニックを新規開業する場合の初期費用はかなり高額になりますが、承継開業であれば、費用を抑えられます。必要に応じて、医院承継についても検討してみてください。

クリニック開業を目指すのであれば、開業エリアを検討するための診療圏調査と開業作業に併走してくれる開業コンサルタントが欠かせません。そのため、クリニック開業を考えるのであれば最初に「診療圏調査を無料で提供しているコンサルティング会社数社をピックアップし、問い合わせをすること」が必要になります。信頼できる大阪のコンサル会社を紹介してますので、是非チェックしてみてください。

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