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箕面市のクリニック開業事情

箕面市のクリニック開業傾向

子育て年代を取り込む医療

大阪府の北西部に位置する箕面市は、大阪中心部まで約30分でアクセスできる利便性を備えると同時に、北摂山地や千里丘陵、箕面公園周辺の箕面大滝など風光明媚な場所として知られています。また箕面市は「通年の待機児童ゼロ」を目指しており、子育て支援や教育施設などのバックアップに注力。充実した商業施設もあり、大阪市のベッドタウンとして人気のエリアです。

そんな箕面市の人口は約13万人強であり、人気の高いエリアであるため、20年後の人口推移予想もほぼ横ばいとなっています。アクセスが良く、今後も子育て世代の流入が見込まれるため、小児科または家族単位で診察できるような医院を検討すると良いかもしれません。

産婦人科の医療ニーズが高そう

箕面市の医療施設数を見てみると、先述した小児科と産婦人科が全国平均や大阪府の平均より少ないのが特徴です。人口10万人当たりの大阪府平均の医療施設数と比べると、小児科は大阪府平均が16.53、箕面市が12.42。産科婦人科も大阪府の平均が4.67、箕面市が2.92と施設数が比較的少ない状態です。

産科や婦人科系の競争率が低めのエリアと考えられます。

箕面市の主な診療科ごとのクリニック数(令和4年11月時点)

診療科目を見ると内科がもっとも多く、次いで外科と続いています。しかし箕面市の科目別診療施数は、人口10万人当たりの大阪府平均の専門医療施設数と比べると、ほぼ同等か少ない傾向にあります。また、人口10万人当たりの医師の数も大阪府の平均より低いため、先述した小児科と産婦人科以外であっても、開業する立地によっては住民の医療ニーズに応えられる可能性があると考えてよいでしょう。

箕面市でクリニックを開業するための準備

開設届

医療クリニックを開業するために、所轄の保健所へ開設届を提出します。箕面市でクリニックを開業する場合は池田市満寿美町にある池田保健所が所轄となります。開設届に必要な書類と添付書類は、大阪府HPの「診療所にかかる様式」のページを参考にしてください。

開設を医師がする場合と、非医師が開設する場合では準備書類や手数料が下記のように異なります。

保険医療機関指定申請

保険診療を行うには保険医療機関指定申請を近畿厚生局で行います。申請は直接厚生局へ出向くか、郵送で受け付けています。この申請手続きなしに保険診療は始められません。

その他の届出・申請について

診療科目や従業員数などの条件・状況によっては、他の申請や書類を届け出る必要があります。例えば「診療用X線装置装備届」や「麻酔管理者・施設者免許申請書」「生活保護法指定医療機関」「防火管理資格」などです。早めに確認して準備しましょう。

クリニックの開業までの流れ

箕面市でクリニックを開業するまでの一般的な流れは下記のような形になります。

  1. クリニックの構想・経営理念等を検討する
    クリニック開業を検討しているなら、まずはコンセプトを固めましょう。診療科目・クリニックの規模・経営理念などについて、コスト面も踏まえながら決める必要があります。損益計算書や収支予算表を作成しつつ、事業計画を進めていきましょう。
  2. 開業するエリアと物件の選定
    診療圏調査を行い、開業エリアを選定していきます。開業する場所は、クリニックの成功を左右すると言っても良いでしょう。競合クリニックの有無や地域住民の医療ニーズ、アクセスの利便性、立地の発展性などをリサーチして、場所を絞り込みます。エリアが定まったら、物件を選定しましょう。
  3. 資金の調達
    金融機関から開業資金を借り入れる場合は、できるだけ有利な条件になるように綿密な事業計画書を作成することが大切です。融資条件は銀行によって異なるため、複数の銀行を比較・検討するのがベターです。
  4. 医療機器を選定する
    クリニックに必要な医療機器を選定していきます。内装設計の段階で、機器の性能・操作性・サイズ・配置を念頭に入れる必要があります。複数の医療機器メーカーと相談し、後ほど競争入札で決める方法がおすすめです。
  5. 税理士・社会保険労務士を選定し、契約
    医療業界に強い税理士や社会保険労務士を選び契約します。特に社会保険労務士は、新スタッフ募集前に契約しておくと労務関係のサポート役になってくれます。
  6. 必要な申請・届出を行う
    開業に必要な書類を確認・準備し、申請や届出を順次提出していきます。開業日が近づくと慌ただしくなるため、あらかじめ開業スケジュールを作成し、そのスケジュールに従って申請や届け出業務を進めましょう。
  7. スタッフの採用と集客のための宣伝
    開業に向けて必要なスタッフを募集します。新スタッフに対しては、実務やクリニックの方針などの研修を実施。また、開業に向けての宣伝活動や広告戦略を始め、地元住民へのアピールも行いましょう。
  8. 開業
    開業当日は患者さんだけでなく、業者からの挨拶などもあり慌ただしい一日となります。院長だけでなく、スタッフ全員がマニュアル通りに対応できるよう、シミュレーションを念入りに行うのがおすすめです。

箕面市の人口数・推移予測

大阪中心部への交通アクセスが良く、自然環境と共存して過ごせる箕面市は、子育てしやすい街づくりを目指して子育てファミリーへの支援に取り組んでいます。その環境作りの成果として、箕面市では過去10年に渡り徐々に人口が増え続け、2023年は13.8万人が住民基本台帳に登録されています。

人口増加は2025年に14.3万人に達する見込み。それ以降は、新市街地開発の完了に伴い人口流入ペースが落ち着くと予想され、その後もしばらくは現在の人口を下回ることはないと見込まれます。

箕面市のクリニックモールやクリニックビルの事例

箕面船場クリニックビル

北大阪急行の新駅(2024年春開業予定)「箕面船場阪大前駅」より徒歩5分の立地にある箕面船場クリニックビル。将来的にも集患を望める場所にあります。竣工したばかりのビルは、白を基調にした清潔感あふれる外観と内観となっており、1階には調剤薬局が入っています。

箕面市白島医療ビル(ラポール白鳥)

北大阪急行の延伸事業により2024年春に誕生する「箕面萱野駅」から、徒歩5分の立地にある箕面市白島医療ビル。複合型商業センターの「みのおキューズモール」北側に位置する好立地で、駐車場が設けられているため車での集患も望めます。

クリニック開業を成功させるために

子育て支援に注力している箕面市は、若い世代やファミリー層を中心に人口の流入が見込まれているエリアです。その一方で、小児科や産婦人科をはじめ、各医療施設とドクター数の競争率は府内でも平均的または低いと考えられるため、立地によっては集患を望めるでしょう。

そのため箕面市で開業を検討している場合は、地域住民の医療ニーズに応えられるよう、診療圏調査を行う必要があります。「何から始めていいか分からない」「サポートしてほしい」などの要望があれば、まずは医療専門のコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。

クリニック開業を目指すのであれば、開業エリアを検討するための診療圏調査と開業作業に併走してくれる開業コンサルタントが欠かせません。そのため、クリニック開業を考えるのであれば最初に「診療圏調査を無料で提供しているコンサルティング会社数社をピックアップし、問い合わせをすること」が必要になります。信頼できる大阪のコンサル会社を紹介してますので、是非チェックしてみてください。

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