ここでは、クリニックの開業前に知っておきたい「キャッシュフロー」についてまとめています。そもそもキャッシュフローとは何かから、キャッシュフロー計画についてまで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キャッシュフローとは、事業運営におけるお金の流れを意味しています。事業運営では「キャッシュフローが回っている」「キャッシュフローが悪い」などの言い方をすることがありますが、どんな意味なのか詳しくはわからない…という方も少なくないはず。
キャッシュフローのポイントとなるのは、「調達」「投資」「回収」「分配」の4つのサイクル。クリニックが金融機関の融資などによって調達したお金を、医療機器のリースの支払いなどに充て、医療収益を得て、スタッフや自分の給与の支払いや返済などを行う流れがこれに当たります。
つまり「キャッシュフローが回っている」とは、4つのサイクルが回っている状態をさします。しかし、キャッシュフローが回っているからといって黒字であるとは限らず、赤字でもキャッシュフローが回ることがあります。 さらにいえば、黒字であっても倒産してしまうケースもあります。
損益計算書上では黒字となっているのに、実際には手元にお金がなく、黒字倒産となってしまうケースがあります。なぜ黒字倒産が起きるのかというと、「入金までのタイムラグ」と「減価償却」がポイント。
保険診療を行うクリニックでは、診療報酬の入金までに最長3ヵ月程度のタイムラグが発生します。そのため、「3ヵ月後には入金によってお金がある状態になるが、現在は手元にお金がない」という状態になります。
また、減価償却では、「実際には購入時にまとまった費用を支払っているものの、収支計算上では数年間に分割して経費とする」という状態になります。収支計算上では大きな出費がないように見えますが、実際は大金を支払っています。
このように、「書類上では黒字に見えるが、実際には手元にお金がない」場合、給与や返済分のお金が足りず、黒字倒産となることがあるのです。
黒字倒産に陥らないためには、利益とキャッシュを別々に考える必要があります。
利益とは、会計上の儲けを表す言葉。キャッシュとは、実際に手元にある現金のことを表します。そのため、「利益が出ていても、キャッシュがない」という状態になり得るのです。
そこで重要なのが、キャッシュフロー優先の経営です。キャッシュフロー経営では、現金の出入りを重視した経営を行います。クリニックの開業においては、開業から2年程度はキャッシュフロー経営を行いましょう。
たとえば、融資の返済やリースの支払いについては、毎月どのくらいの金額が支払いに必要なのかがわかっています。他にも人件費や家賃などの支払いがありますが、保険診療報酬の入金を待たずに支払えるだけの資金を用意しておくことが大切です。
キャッシュフローの計画は、開業前からしっかりと立てておくことが大切です。開業後にたとえ黒字であっても、キャッシュフローが回らなくなることで「家賃を支払えない」「スタッフの給与を支払えない」という事態に陥ります。
なお、事業のお金の流れを表すものとして「損益計算書」がありますが、キャッシュフローとは異なります。
損益計算書には収益や費用、利益などが記載されていますが、実際にお金が動いた時点ではなく、取引が行われた時点で売り上げや費用を計上します。一方、キャッシュフロー計画書では入金・出金が発生した時点で計上します。
たとえば、クリニックの診療報酬を計上する際、損益計算書には診療した時点で計上しますが、キャッシュフロー計算書では最長3ヵ月後の診療報酬が入金される時点で計上します。支払いに回せる現金がどれだけあるかを知るためには、キャッシュフロー計算書が重要なのです。
キャッシュフロー計算書を作成しておくことが重要だと先述しました。キャッシュフロー計算書を作成することで、「黒字経営だと思っていたが、気づいた時には手元に現金がなかった」という失敗を防げます。
キャッシュフロー計算書は、損益計算書や賃借対照表と連動させて作成することができます。
キャッシュフロー計算書は、入金・出金があった時点で計上するのが特徴です。
一般的なキャッシュフロー計算書では、「業務活動に関する資金の増減」「投資活動に関する資金の増減」「財務活動による資金の増減」の3つで構成されます。クリニックのキャッシュフロー計算書においては、「業務活動(医業)に関する資金の増減」が大半を占めるでしょう。
たとえば医業収入がいくら、給与費支出がいくら、医療材料等の仕入支出がいくらといったように、実際に発生する収入と支出を記載します。
たとえば、5月に発生する診療報酬を記載する際、損益計算書では5月分の売上として記載し、キャッシュフロー計算書では診療報酬が入金された月(最長3ヵ月後)に記載します。そのため、損益計算書上とキャッシュフロー計算書上において、お金の動きが異なります。
また、医療機器などを購入した場合、いったん資産として計上し、減価償却によって毎年分割した金額を計上します。そのため、損益計算書上ではそれほど大きな支出はないものの、キャッシュフロー計算書上では購入費がそのまま計上され、大きな支出が発生します。
なお、診療材料や医薬品在庫においては、損益計算書上では使用した時点、キャッシュフロー計算書上では代金を支払った時点での記載になります。
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