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乳腺外科を開業する

このページでは、大阪で乳腺外科を開業したいと考えている方に向けて、開業を成功させるポイントや開業事例、開業・経営の流れなどについて解説します。また、開業資金や年収、エリア別の開業件数などもまとめているため、参考にしてください。

成功する開業と失敗する開業のポイント

来院しやすい環境を整える

乳腺外科を開業するにあたって特に重要となるのが、対象となる40代~60代の女性にとって来院しやすい環境を整えることです。乳腺検査では検査着に着替えたり、検査で上着を脱いだりと薄着でいる時間が長いので、受付・会計用とは別の待合室を設けるなど、待ち時間を居心地よく過ごしてもらえるような工夫が必要になります。また、基本的に女性専用外来とし、女性スタッフのみで対応するなど、来院しやすい環境を整えることが開業の成功につながるポイントです。

快適性を意識した設計にする

女性がメイン層の乳腺外科を開業する場合、機能性だけでなく、快適性を追求した設計にすることも大切です。患者さん専用トイレを確保するのはもちろん、検査着に着替えるための更衣室のスペースも大きく割り振ると良いでしょう。最大患者数を想定し、更衣室の回転率を意識しながら脱衣所やロッカーの数を決めるのがおすすめです。

女性のマンモグラフィ放射線技師を雇用する

乳腺外科で安定した経営を叶えるには、女性の患者さんが抵抗なく受診できるよう、女性のマンモグラフィ放射線技師を確保できるかが重要です。そのため、開業が決まった段階から、女性の放射線検査技師を雇用できるように採用活動を行うようにしましょう。放射線技師を常勤採用するのはコストがかかるので、非常勤を複数名採用してローテーション勤務ができる体制を整える必要があります。

開業事例

宮崎市で乳腺外科を新規開業した事例です。

開業するにあたってまず最初に取り組んだのは、人が集まりやすい場所に開院するための開業予定地の選定。商工会議所で宮崎駅前に大型複合施設の計画があること、さらに宮崎市が宮崎駅を中心としたハブ化計画を立てていることを聞き、宮崎駅前が今後発展する可能性が高いと踏んで駅ビルでの開業となりました。

勤務医を続けながらの開業準備というのもあり、次に開業をサポートしてくれるコンサルタントを選ぶことに。信頼できるコンサルタントに相談したことで開業に必要な準備を計画的に行え、さらにしっかりとしたサポートと提案を受けたことで無事に開業へと至りました。

参照元:DtoDコンシェルジュ_All About Breast 乳腺外科クリニック(宮崎県)の医院開業事例

乳腺外科の開業・経営の流れ

乳腺外科を含むクリニックの一般的な開業・経営の流れを解説します。

開業時期や経営理念・事業コンセプトを決める

クリニックを開業するうえで、まず取り組むべきことは開業時期の想定と経営理念・事業コンセプトの策定です。開業時期の想定は開業準備を進めるうえで重要となり、経営理念・事業コンセプトは事業収支計画を立てるのに必要になります。事業収支計画はクリニックの開業・運営が成功するかを左右する重要な基盤となるため、慎重に検討しましょう。

開業地や物件を選定する

事業収支計画を策定したら、診療圏調査などをもとに開業地や物件を選定します。開業地や物件の選定後も内装プランの決定や工事、医療機関の納入などがあるため、遅くても開業の半年前までには物件を選定し、賃貸借契約を済ませておきましょう。また、土地・物件の選定と同時に金融機関との借入交渉も進めていきます。

内装レイアウト・導入機器を決定する

物件の選定が完了したら、クリニックの内装レイアウトや導入する医療機器を決めていきます。内装レイアウトを決める際は、クリニックの内装工事経験が豊富な業者に相談するのがおすすめ。電子カルテを導入する場合は、この段階で連携する医療機器を考慮しながら選定しましょう。

スタッフ採用や集患・PR施策を進める

開業の1~3ヶ月前になったら、スタッフの募集および採用活動を進めていきます。事業収支計画で策定した人員計画をもとに、募集広告や求人サイトなどを利用して必要な人材を確保しましょう。また、スタッフ採用と同時に、地域住民へクリニックを周知させるためのPR施策を進めていくことも大切です。

行政手続き・スタッフ研修を行う

クリニックの開業には、保健所に診療所開設届け、厚生局には保険医療機関指定申請を提出する必要があります。また、スタッフ研修も行い、開業までに院長自身のことやクリニックの理念、備品の発注法や医療機器・電子カルテの使い方などについて共有しておきましょう。

開業資金や年収の情報

一般的なテナント開業資金のサンプル

大阪府医師共同組合が提示している、乳腺外科クリニックのテナント開業資金例は上記の通りです。乳腺外科で必要な機器はマンモグラフィ・一般X線撮影装置・CR・PACS・電子カルテ・エコーなどで、一般的に3,000万~4,000万円かかるとされています。

引用元:大阪府医師協同組合_乳腺外科開業|ドクターの医業と暮らしをサポート|大阪府医師協同組合

一般的な年収

リクルートドクターズキャリアの調査によると、関西圏の乳腺外科含むその他外科(常勤)の年収で最も多いのが1,400万~2,000万円とのこと。また、クリニックの開業支援を行っているリコーリースによると、乳腺外科の月間の損益分岐点売上高は450万~500万円となっています。

引用元:リクルートドクターズキャリア_その他外科の年収事情
引用元:リコーリース_乳腺外科

代表的な大阪府内の市での開業件数(在宅患者乳腺外科の数)

2023年5月時点

参照元:大阪府医療機関情報システム

まとめ

乳腺外科の開業を成功させるには、対象となる女性の受診率を上げるための工夫が必要になります。ただ、乳腺外科は専門クリニックの数がまだ多くなく、そのほかの診療科に比べて開業するにあたってのサンプルも少ないのが現状です。立地選定や診療方針の確立など開業に向けての不安や課題がある場合は、クリニック開業のサポートに強いコンサルティング会社に相談することをおすすめします。

クリニック開業を目指すのであれば、開業エリアを検討するための診療圏調査と開業作業に併走してくれる開業コンサルタントが欠かせません。そのため、クリニック開業を考えるのであれば最初に「診療圏調査を無料で提供しているコンサルティング会社数社をピックアップし、問い合わせをすること」が必要になります。信頼できる大阪のコンサル会社を紹介してますので、是非チェックしてみてください。

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