内科（一般内科）を開業するポイントやタイミング

内科（一般内科）は健康を支える大切な医療です。季節性のものから突発的なものまで内科（一般内科）の需要は多々ありますので、多くの患者からの信頼を得ることで高額収入を得ることも可能です。このページではそんな内科（一般内科）の開業のポイントについてを解説します。

成功する開業と失敗する開業のポイント

立地のポイント

一般内科であれば住宅地に近い方がよいでしょう。専門的な内科の場合、遠方から訪れる患者もいますが、一般内科は基本的には「近くて良いところ」を探している患者が多いので、住宅地に近い方が患者から選ばれやすいです。また、他の医療機関との連携を考えているのであれば周辺に医療機関・施設があるエリアが好ましいです。このように、内科のジャンルによって「良い立地」が変わると覚えておきましょう。

足を運びやすい雰囲気づくり

一般内科の場合、多くの患者が何度も足を運ぶことになります。立地だけではなく、通いやすい雰囲気もまた、大切になります。例えば院内の中は豪華絢爛な雰囲気よりも、純朴で安心できる雰囲気の方がリピーターが期待できます。一般内科はあくまでも治療のためであって、美容とは目的が異なりますので患者が「安心して足を運べる雰囲気」を作ることが大切です。

診察以外の窓口の設置

気軽に足を運んでもらえる雰囲気づくりの一環として、診察室以外の窓口の設置も有効です。「相談室」「指導室」等、決して「悪いところを治す」だけではなく、気軽に相談したり、予防的なアドバイスをもらえる場所を作ることで、患者は気軽に足を運べますし、それらの利用者に異変があった時には患者として足を運んでくれる可能性が高まります。相談室や指導室は利益率は低いですが、患者からの信頼を得る場所としては申し分ありません。

内科（一般内科）の開業のタイミング

内科医院開業の平均年齢はおよそ42歳とされています。実際、30代後半から40代前半が適しているとされています。開業医となれば医師としてだけではなく、経営者としての力量も求められます。マネジメント能力は、年齢を重ねてからではなく、若い時から培った方が良いものです。

さらに、先にお伝えしたように内科に関してはかかりつけの歯科医院に通う患者が多いことから、悠長に構えていると先を越されてしまう可能性もあります。自身の理想、開業する場所の住人層や需要等を踏まえ、タイミングを考えましょう。

参照元プラザ薬局/医院開業に適した年齢やタイミング

開業資金や年収の情報

一般的なテナント開業資金のサンプル

• 建物・内装：3,000万円
• 医療設備費：3,000万円
• 開業準備費：700万円
• 運転資金：3,000万円
• 開業コンサルタント：300万円
• 合計：1億円～

参照元：PHCメディコム株式会社/開業医の初期費用は？医師の開業資金や年収相場などを解説

上記はあくまでも一例です。医療設備費や建物内装等によって変動しますし、コンサルタントに頼らないのであればコンサルタント費用は不要です。また、運転資金に関しては経営が軌道に乗るまでの資金となりますので、経営を軌道に乗せることができなければ、より多くの費用が必要になります。経営に関しては実際に開院してからでなければ分からない部分もありますので、いざという時に備えた予算を用意しておいた方が良いでしょう。

一般的な年収

• 平均2,340万円

内科開業医の平均年収はおよそ2,340万円程度となっています。患者数が多い診療科目でありながら病院・クリニックが足りていないとされていることから内科医の需要は高く、高収入に繋がっています。ちなみに厚生労働省の調査から算定される内科医院の1日あたりの患者数は平均で40人。経費として1年で4,000万円程度かかっています。

参照元：メディット/開業医の年収

代表的な大阪府内の市での開業件数（内科標榜クリニック数）

• 豊能医療圏（豊中市、池田市、吹田市、箕面市、豊能町、能勢町）：147
• 三島医療圏（高槻市、茨木市、摂津市、島本町）：80
• 北河内医療圏（守口市、枚方市、寝屋川市、大東市、門真市、四條畷市、交野市）：91
• 中河内医療圏（八尾市、柏原市、東大阪市）：78
• 南河内医療圏（富田林市、河内長野市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、大阪狭山市、太子町、河南町、千早赤阪村）：52
• 堺市：100
• 泉州医療圏（岸和田市、泉大津市、貝塚市、泉佐野市、和泉市、高石市、泉南市、阪南市、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町）：89
• 大阪市：313

※2023年2月時点

参照元：日本医師会/地域医療情報システム

まとめ

内科の開業のポイントについてを解説しました。内科は多くの需要を持つ診療科目でありながら、医師の数が足りていないことから高収入を目指せます。特に内科は一度の診療で終わるのではなく、その後継続しての通院、かかりつけ医として何度も診療を求められる傾向にあります。内科医としての力量はもちろんですが、患者に寄り添った存在であることが求められます。地域の特性を踏まえ、患者に対してどれだけ接点を持てるのか、診療だけではなく診療以外の項目を設置するなど工夫が必要です。当サイトでは開業に関するポイントをお伝えしていますので気になる方はぜひご覧下さい。