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摂津市のクリニック開業事情

摂津市のクリニック開業傾向

人口が約8万7千人の摂津市は、大阪梅田まで電車や車で30分弱。京都や大阪空港までもアクセス抜群の利便性の高い立地にあり、治安もよいとされる摂津市のクリニック開業傾向を紹介します。

子育て世代を取り込みやすい環境

摂津市は、子どもの医療費助成制度や育休明けの保育所等入所予約事業、新1年生へオリジナルランドセルを無料配布するなどの子育て・教育支援が手厚いことから、子育て世代へに人気があります。実際に摂津市は、大阪府の出生率がトップレベルとなっています。

そのような理由から、人口10万人に対する小児科系診療所は全国平均を上回っており、手厚い医療支援が受けられるエリアとなっています。小児科を備えたクリニックを開業すれば、子育て世代を取り込めるかかりつけ医になれる可能性があります。

国際級の複合医療産業拠点として注目されているエリア

摂津市は、隣接している吹田市などと連携して国際級の複合医療産業拠点への取り組みを推進している街です。吹田市と摂津市にまたがる北大阪健康医療都市や国立循環器病研究センター(吹田市)、隣接する健都イノベーションパーク(摂津市)などが中心となり、医療や健康に関連する研究機関や企業らが集積する施設の進出用地と位置づけられています。

クリニックを摂津市で開業する際は、医療設備の整った施設と連携できる可能性を視野に入れることができるでしょう。

摂津市の主な診療科ごとのクリニック数(令和4年11月現在)

摂津市の診療科は、数字で見ると内科がもっとも多くなっています。ただし、人口10万人あたりの医療施設痛から算出された数値を見ると、全国平均の内科系診療所が45.5という数字に対して摂津市は36.59と9ポイントも低く、むしろ小児科や皮膚科、眼科の医療機関のほうが充実しています。

深刻化していく高齢化社会を考慮して、内科系やリハビリテーション科を併設したクリニック開業を目指すことで高齢者の医療需要を満たせるかもしれません。先に述べたような国立循環器病研究センターなどが近隣にあることから、高度な専門医療機関と提携することもできるでしょう。

摂津市でクリニックを開業するための準備

開業に必要な許認可と要件

開設届

クリニックを開業するには、所轄の保健所や厚生局などの行政機関への届け出が必要です。摂津市の場合は茨木保健所に開設届を提出します。必要書類と添付書類については、大阪府HPの「診療所にかかる様式」のページに掲載されているので、確認して準備をしてください。

保険医療機関指定申請

保険診療を行うための「保険医療機関指定申請書」と必要添付書類を厚生省に提出します。この申請を行わないと保険診療が行えないため注意してください。

その他の届出・申請について

上記で紹介した届出や申請の他にも、生活保護法指定医療機関を受けるためには福祉事務所へ、必要書類を提出したり、防火管理者の資格を取るなど申請や届出が必要となります。余裕を持って準備しましょう。

クリニックの開業までの流れ

 

摂津市でクリニックを開業するまでの一般的な流れは下記のような形になります。

  1. クリニックの構想・経営理念等を検討する
    医院開業を成功させるコツは、開業に向けたコンセプトを固めていくことです。実施する診療科目や方向性、クリニックの規模、経営理念を決めることで事業計画を具体的に進めることができます。さらに、損益計算書や収支予算表なども作成してどれくらいの収支が出せそうかを把握しましょう。
  2. 開業するエリアと物件の選定
    クリニックをどこに開業するかというポイントは、収支を左右する重要なポイントです。競合する可能性のあるクリニックの有無や状況、人口やアクセスの利便性、立地の発展性など診療圏の調査を行い慎重に選びましょう。エリアが定まったら、物件の選定へコマを進めます。
  3. 資金の調達
    金融機関から開業資金を借り入れするケースは多いかと思います。できるだけ有利な条件で借り入れできるように綿密な事業計画書を作成しましょう。融資条件は銀行によって異なるため、複数の銀行に相談することがポイントです。
  4. 医療機器を選定する
    クリニックで使用する医療機器を選定していきます。機器の性能、操作性、サイズなども併せて確認してください。まだ、勤務医をしていて開業のことを勤務先に知られたくない場合などは、医療機器メーカーと秘密保持契約を取り交わす配慮をすることをおすすめします。
  5. 税理士・社会保険労務士を選定し、契約
    医療業界に強い税理士や社会保険労務士と契約を行います。
  6. 必要な申請・届出を行う
    開業に必要な書類を確認・準備し、申請や届出を行っていきます。前述した開設届や保険医療機関指定申請のほか、消防署への防火管理責任者届けや必要であれば医師会の加入なども行います。あらかじめ開業スケジュールを組んでおくとよいでしょう。
  7. スタッフの採用と集客のための宣伝
    開業に向けて必要な人材を確保します。スタッフを募集し、開業前に研修を行う必要があります。また、患者さんを集客するための宣伝・広告戦略もスタート。地元紙への広告やクリニックのホームページを作成するなど地元住民へのアピールを行ってください。
  8. 開業
    準備がすべて整ったらクリニック開業です。当日慌てないように、患者さんとの接客シミュレーションを研修したり、釣銭などをしっかりと準備しておきましょう。

摂津市の人口数・推移予測

摂津市の人口は、1984年以降現在まで8.5万人から8.7万人という一定数の中に収まっている状態です。しかし日本医師会による地域医療情報システムによると、今後は減少傾向となり2040年には7万人を下回るという予想がされています。

特に0歳から14歳までの年少人口が減少の一途を辿るだろうと予想されています。

摂津市のクリニックモールやクリニックビルの事例

健都クリニックモール

健都クリニックモールは、JR岸辺駅北駅前広場の複合商業施設「ビエラ岸辺健都」の2階に入っているクリニックモールです。地域医療と健康増進を目的とした医療プロジェクトのひとつとして設立され、人間ドックや健康診断、8科目の専門科のクリニック、調剤薬局で構成されています。住所は吹田市ですが摂津市との境に立地しています。

クリニック開業を成功させるために

隣接する吹田市と共同戦線を組んで複合医療産業の拠点を目指している摂津市。自治体として子育て世代への充実した支援があることから、小児科や不足している内科系医療などの科目を持つクリニック開業を検討するとよいかもしれません。

クリニックを開業することは医師にとって大きな決断です。失敗を避けるためにも摂津市の医療調査を行い、医療ニーズをしっかりと把握してください。とは言っても、普段忙しいドクターにとって自身で調査するのは困難かもしれません。そのような場合は、医療専門の開業コンサルタントを見つけて相談してみましょう。

クリニック開業を目指すのであれば、開業エリアを検討するための診療圏調査と開業作業に併走してくれる開業コンサルタントが欠かせません。そのため、クリニック開業を考えるのであれば最初に「診療圏調査を無料で提供しているコンサルティング会社数社をピックアップし、問い合わせをすること」が必要になります。信頼できる大阪のコンサル会社を紹介してますので、是非チェックしてみてください。

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