このページでは、大学病院の勤務医の年収が、他の医師よりも低い傾向にあることについて、データや背景などから説明しています。
2023年のデータによると、医師の年収は1001万~1500万円が29.1%と最多で、次に多くの割合を占めるのが、1501万~2000万円の28.5%となっています。なお、働き方別の収入をみてみると、3001万円以上の年収を得ている開業医が23.8%にもおよぶ一方、勤務医は1501万~2000万円が最多の31.0%となっています。フリーランスの場合は、44.4%が500万円以下です。
また、勤務医439人の年収について、大学卒業後の年数別に最も多くの割合を占める収入ゾーンをみてみると、3年~5年目は501万~1000万円、6年~20年目は1001万~1500万円、そして21年目以降は1501万~2000万円となっています。
開業医よりも、勤務医のほうが収入が低い傾向にあることは上述のとおりですが、ここではさらに、勤務医の勤務先別のデータをみていきましょう。
勤務医439人のうち、大学病院に勤めている医師は501万~1000万円が39.2%と最多であるのに対し、公的・公立病院や民間病院、診療所などでは、いずれも1501万~2000万円が最も多くの割合を占めています。
勤務医のなかでも大学病院勤務の場合、特に年収が低くなる傾向が見られる背景には、どういった理由があるのでしょうか。
国公立であれ私立であれ、一般的な病院は基本的に、診療によって得られる利益の追求を目的とした営利目的の医療機関です。その一方、大学病院が目的とするのは、医学研究や医師の育成などです。営利を目的としているわけではないため、人件費の予算が低めに設定されているわけです。
人件費の予算が限られていることに加え、在籍している医師の数が多いことも、平均的な年収を引き下げる大きな要因のひとつとなっています。人件費と医師の数のバランスが上手くとれていないわけです。
一般的な病院と比較すると、大学病院には、依然として年向序列の考え方が根強く残っているという状況も、平均年収が低くなってしまう理由です。 努力して資格を取得したり実績を出したりしても、年功序列が色濃く残っている職場では、中堅医師の給料がスムーズに上がっていくことはあまり期待できないのです。
年収を上げるための主な方法として、次のようなものが挙げられます。
診療科によって、平均年収には一定の差があります。たとえば、2012年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が公開したデータによると、脳神経外科の平均年収がもっとも高く、次に高いのが産科・婦人科や外科となっています。平均年収が低いのは、眼科や耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科などです。これらの診療科と脳神経外科の平均年収を比較すると、400万円もの差がみられます。
大学病院は年功序列の風潮が残っているところが多く、役職がつけば年収が上がる可能性も出てきます。教授や准教授、講師といった役職を目指すことで、年収アップを目指してみるのもひとつの方法です。
医師の数が不足しており医師への需要が高い過疎地域では、給料が高めに設定されている病院が多いです。ですから、引っ越ししたり単身赴任したりすることにあまり抵抗がないのであれば、過疎地への異動あるいは転職を検討してみるのもよいでしょう。
現在勤務している大学病院よりも待遇の良い大学病院へ転職してみるのも、ひとつの方法です。ただ、多くの大学病院で年功序列の風潮が残っているため、理想どおりの大学病院を見つけることはそれほど容易ではない、という点をおぼえておきましょう。
勤務医と比較すると、開業医のほうが収入が多いというイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。実際、勤務医よりも多くの収入を得ることは、可能ではあります。ただし、自院の経営状態や開設している診療科、そして患者数など、さまざまな要素によって大きく影響を受けます。
開業医になることで、収入を増やしやすくなる可能性が生まれるだけでなく、働き方の自由度も高くなります。さらに、自分が理想としている医療を患者さんに提供できるようになります。このことは、大きなやりがいにつながるはずです。また、自院で一緒に働くスタッフを自分で選んで採用できるため、協力体制も築きやすくなるでしょう。この点も、注目すべきメリットですね。
集患やスタッフの採用・教育・育成、そして税務経理など、勤務医時代には気にする必要のなかった運営・経営管理関連の業務をしなくてはならなくなります。そういった業務に時間を割かれることで、ストレスを感じてしまうケースもあるようです。
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