大阪で神経内科クリニックの開業を目指すドクターに向けて、覚えておきたいポイントをお伝えします。
神経内科は頭痛や脳血管障害、認知症など高齢者に多い疾患を取り扱いますが、少子高齢化社会が進んでいるわが国では脳神経系の患者さんが増えることが予想されますので、神経内科の需要が高まる傾向にあるでしょう。
リハビリテーションを希望する患者さんの需要も見込めます。
脳血管リハビリテーションや認知症に関する診療報酬は、今後も有利に改定されていくという見方もあります。
加えて、神経内科のクリニックは現状ではあまり多くないので、競合先や需給バランスを考慮すると開業にはおすすめの診療科だといえます。
ただ、神経内科は脳神経外科などの診療科に比べると、まだまだ患者さんの認知が低いように思われます。
精神科や心療内科との区別がつかない患者さんも多いでしょう。
また、開業にあたってはCTやMRI、リハビリ機器など多くの高額な医療機器が必要になりますので、初期投資額が他の診療科よりもかなり高くなることを覚悟しておく必要があります。
神経内科・脳神経内科は認知度が低く、何を診療するのか患者が認識していないことも多いため、取り扱う疾患を明確にすることが大切です。
特に、近年は片頭痛を持つ患者が多いため、頭痛外来を前面に出すクリニックもあります。
また、神経内科として開業するか、MRIなどを導入して脳神経外科として開業するかも決めておく必要があります。
リハビリ施設を備えておくと、脳血管障害により入院・退院した後のリハビリ施設を求める患者も多いため、そのニーズを狙うことも可能です。
リハビリを行うのであれば、リハビリスペースとして約14坪以上のリハビリ室が必要です。クリニック面積として50~60坪を目安として考えましょう。MRIを導入する際には重要や搬入経路もあるため、建物の1階を用意するのがおすすめです。
CTやMRIを設置しないのであれば30坪程度で十分ですが、車いすや高齢者の患者が想定されるためバリアフリーであること、エレベーターがあること、駐車場があることなども考えたいですね。
内科などと比較すると競合が少ない診療科ですが、脳梗塞や認知症などの疾患を抱える患者は内科的な合併症を起こすこともあり、病診連携が重要となります。また、CTやMRIなどを導入しない場合は紹介できるクリニックや病院があること、そしてCTやMRIなどを導入する場合は他のクリニックから紹介してもらえるようにしておきましょう。
病院やクリニックだけでなく地域のケアマネ―ジャーや在宅介護事務所、介護施設との連携も重要です。
神経外科は、近隣医療機関との連携がしっかり摂れるのであればCTやMRIなどの検査はそちらに依頼し、電子カルテ・リハビリ用器具など最低限の器具を用意してスタートするのもおすすめです。
開業時のコンセプトを決める際に検討しましょう。
大学医局に在籍しているドクターが開業するのであれば、人事異動の関係もあって春先や秋口が多くなる傾向にあるようです。
神経内科における患者数の季節変動はそれほど大きくありませんが、高齢者の脳梗塞に限っていえば、冬場がやや多くなる傾向にあるようです。
患者さんの紹介を期待できそうな連携先医療機関の状況も踏まえて、開業時期を検討していきましょう。
一般的な神経内科のクリニックをテナント開業する場合、約16,100万円の開業資金が必要になります。
リハビリテーションのスペースを要すること、医療機器の初期投資が高額になることなどから、他の診療科に比べて開業資金はかなり高くなります。
年収に関しては、神経内科の開業医に関する公的なデータが存在しません。
ただ、内科や脳神経外科と一緒に標榜しているドクターが多いので、そこから想定すると約2,700万円程度ではないかと考えられます。
大阪府内における神経内科を標榜するクリニックは、同じ内科系でも循環器内科や消化器内科、呼吸器内科よりも少なくなっています。
専門性の高い診療科でもあるので、開業を成功させるには詳細な診療圏調査を実施して、地域のニーズを正確に把握することがポイントです。
ただ、こうした作業はドクターだけで行なうのは無理があります。
ビジネスパートナーとして信頼できる開業コンサルタントを選び、開業支援から開業後の経営までしっかりサポートしてもらいましょう。
参照元:日本医師会/地域医療情報システム神経内科医の専門医は、2017年の時点で医師総数の2%程度になっています。しかし、高齢化社会を迎える中で脳梗塞や認知症などの神経難病の患者は増加することが予測され、ニーズの高い診療科であるとも言えます。
また、神経内科のスタッフは受付、看護師だけでなくリハビリを行うのであればリハビリ助手、理学療法士、作業療法士も必要となるでしょう。リハビリスタッフが多くなれば、就業規則を作る必要も出てきます。
スタッフは都市部だと比較的集めやすい傾向にありますが、地方では必要な人材が集められないこともあります。
良いに越したことはありませんが、決して駅近の好立地にこだわる必要性は高くはありません。なぜなら、神経内科への通院を考えている患者は、質の高い神経内科を探す傾向にあります。内科や外科のように生活圏の中での一番ではなく、多少生活圏から外れているとしても、問題を解決するために評判の良い神経内科を探す傾向にあります。
隣町、あるいはさらに遠方ではあっても、評判の良い神経内科まで足を運んでいる患者も多いので、立地はさほど重要ではありません。ただし、リハビリ室を用意する場合には60坪前後の広さが必要になる点、バリアフリー推奨なので1階での開業が好ましいです。その点では駐車場も用意した方が良いでしょう。お連れの方が車で送迎するケースも多いので駐車場を用意した方が選択肢に入れてもらいやすいです。
導入する医療機器のサイズを前提に、落ち着いた雰囲気の内装の神経内科が多いです。神経内科を訪れる患者は、大きな障がいの可能性があることから、他の診療科目の患者以上に大きな不安を抱えています。そのような気持ちを落ち着かせるような安心感や癒し・安らぎを感じさせる内装が多いです。また、先程お伝えしたようにバリアフリー推奨です。車いすの患者もいますので、段差があると思うように診療が進みません。段差をなくし、手すりを付けるなどのバリアフリーを検討してみましょう。
また、待合室は広め推奨です。狭い待合室にしてしまうと、座れない患者も出てしまいます。立っていることが負担に感じる脳神経外科の患者もします。多くの患者が座れるよう配慮するか、あるいは予約システムの導入も検討しましょう。
看護師や医療事務スタッフを雇うことにあんりますが、リハビリを行うのであれば理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったスタッフの確保も考える必要があります。これらのスタッフの確保は一般的なスタッフの確保よりも難しいので開業の数カ月前から求人を開始しておくとよいでしょう。もしも自力でのスタッフ採用が難しい場合には人材紹介会社の利用も視野に入れておきましょう。
また、他の心療内科や医療施設の求人をチェックし、それらよりも高報酬・好待遇にて求人を出すことで訴求力が高まります。理学療法士や作業療法士は流動性が低いので、タイミングによってはなかなか確保できないケースもありますので、根気良く求人を継続することもポイントです。
神経内科のマーケティングのポイントとなるのが「何をするのか」を理解してもらう点です。医療関係者であれば神経内科の診療範囲を把握していますが、多くの方は、神経内科の領分がよく分かっていません。そのため、自院のアピールと共に「神経内科とは」を説明するような、さらには自院では何を診察しているのかを伝えることが大切です。どのような設備があるのか、どのようなスタッフがいるのか。結果、何をしてくれるのか。どのような不安を受け止めてくれるのかといった点をアピールしましょう。
患者の年齢層は高齢者だけではなく、事故に合った方、生活の中で急に体に違和感を感じた方など幅広いものとなっていますので、看板やチラシといったアナログ的なマーケティングから、WEBマーケティングまで有効です。
神経内科だけではなく、整形外科、脳神経外科、精神科といった他の診療科目と組み合わせたり連携することで患者を安定して獲得できたとの事例があります。神経内科だけでは患者の選択肢に入りにくいですが、整形外科や脳神経外科等、診療のアプローチの近い診療科目を併設することで、多くの患者を獲得したようです。
商業施設に入ったことで成功したとの事例もあります。それまでは住宅地にて展開していたものの、商業施設に入ったことで多くの人の目に触れるようになり、ちょっとしたことで頼ってもらえるようになったとのこと。この点は「商業施設だから成功する」ではなく、存在、さらには神経内科が何をするのかを知ってもらうことで多くの患者を獲得した事例と言えるでしょう。
神経内科を開業するときには、立地が重要なポイントとなります。リハビリやMRI、CT検査にも対応するのであれば、相応のスペースが必要となるでしょう。患者のことを考え、バリアフリーにすることや駐車場があることも望ましいです。
また、神経内科は他院との連携も重要となりますので、病診連携についてもけんとうしておきましょう。開業するクリニックがMRIやCT設備を導入しないのであれば、紹介できる医療機関を用意しなければいけません。
神経内科・脳神経内科は、今後も需要が広がる診療科です。このサイトでは診療調査を無料で提供するおすすめの開業コンサルを紹介しています。クリニック開業の際には、ぜひチェックしてください。
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