ここでは、クリニック開業におけるスタッフ採用について紹介します。開業へ向けたスタッフ採用スケジュールや、面接のポイント、離職を防ぐためのポイントなどをまとめました。
スタッフ採用は、開業の4ヵ月前には活動をスタートさせておきましょう。まずは採用計画を練る必要があるため、スケジュールに余裕をもつことが大切です。
採用計画では、どんなスキルをもった人材が何人必要か、どんな労働条件にするのか、そんな採用活動を行うかなどを細かく決めていきます。
たとえば、キーマンとなる人材にはどんなスキルを求めるのかを明確にしましょう。技術はもちろん、人柄も重視すべきポイントです。また、受付なども含めた通常スタッフの採用も検討します。採用活動で失敗しないために、「どんなクリニックにしたいのか」を明確にしておき、ビジョンにマッチする人材を採用しましょう。
採用活動で利用できる媒体は複数あります。自院のホームページはもちろん、新聞折り込みや求人誌への掲載、ハローワーク、人材紹介会社など、予算も考慮したうえで決定しましょう。
開業の3ヵ月前には、採用面接をスタートさせましょう。開業時に確保したい人材が、面接時点では他のクリニックで働いている場合もあります。面接できる日時が限られていたり、前の職場での引継ぎ等があるため、早めに面接を開始しておくことをおすすめします。
採用面接の結果、「ぜひ一緒に働きたい」と感じた人材には、早めに採用通知を出しましょう。採用通知が遅れてしまうと、他へ転職してしまう可能性があります。
また、不採用者への対応にも注意が必要。不採用者が開業後の集患に影響を与えるケースもあるため、丁寧な対応を心がけましょう。
必要な人材を確保したら、スタッフ研修を行います。開業の3週間前には研修を済ませておくのが理想的。電子カルテや設備の使用方法などもレクチャーしておきます。
また、研修時に必要な備品を相談したり、スクラブやサンダルなどを一緒に決めるのもおすすめ。チームワークが芽生えたり、スタッフのモチベーションアップにつながります。
クリニック開業では、医師は1名のみということがほとんどでしょう。また、看護師などのスタッフについては、来院患者数20につき1名が配置されていることが適正だといわれています。たとえば、1日の平均患者数が100人と想定されるクリニックでは、5名のスタッフが必要だといえます。
しかし、人件費にかけられる予算や、スタッフの休みなども考慮することが大切。適正人数を参考にして、自院に合った人数を見極めましょう。
採用活動で失敗しないためには、クリニックの理想像に合う人材を採用することがポイントです。
求める人物像が曖昧だと、「スキルはあるが、人柄に不安がある」「人柄は良いが、必要なスキルが不足している」といった人材を採用してしまいます。スタッフのスキルや人柄がクリニックの運営に影響を与えることもあるため、欲しい人材はどんな人物なのかを理解しておきましょう。
採否にかかわる質問は、リストアップしておくことをおすすめします。たとえば、志望動機や前職の退職理由、業務経験、希望の働き方などをリストアップしておくことで、質問のし忘れを防ぐことができます。
履歴書は、面接当日よりも前に送付してもらうと良いでしょう。事前に履歴書にしっかりと目を通しておくことで、必要な質問を行えます。
また、職歴については、質問を重ねて深堀りしましょう。応募者の本音や詳細な情報を引き出すことができます。
応募者の表情や言葉遣い、身だしなみ、応募時の電話対応なども、重要なチェックポイント。
患者さんは、スタッフの人柄や対応もしっかりと見たうえでクリニックを評価しています。「服装がだらしない」「言葉遣いがきつい」「電話で冷たく感じる」といった違和感を覚えた場合は、採用を慎重に検討する必要があります。
面接は「応募者が、この職場で働けるかどうかを見極めている場」でもあります。面接者の対応が悪いと、優秀な人材を逃しかねません。常に丁寧な対応を心がけ、自院の経営理念や診療方針、待遇などをしっかりと伝えましょう。
クリニック開業時においては、失敗を避けたいことから経験者採用を優先しがちです。
経験豊富なスタッフがいれば業務がスムーズに進みますが、独善的な経験者もいるため注意が必要。自身の経験だけを信じて、院内の秩序を乱してしまう可能性があります。また、経験豊富といっても、一部の業務しか経験がなかったり、実はトラブルメーカーで転職を繰り返しているケースもあります。
さらに、経験者と未経験者の配置バランスを意識することも大切です。経験者ばかりで固めてしまうのではなく、未経験者も適切に配置することで、ベテランと若手が一緒に成長する環境を構築できるでしょう。
クリニック開業後に、せっかく確保した人材が離職してしまうケースがあります。そもそもクリニックの離職率は高いといわれており、「労働条件が希望に合わない」「業務が忙しすぎる」「人間関係に問題がある」といった離職理由が挙げられます。
離職を防ぐためには、労働環境の改善や、スタッフ同士の相互理解を深めることが大切。
スタッフが働きやすい環境を実現できているか、休暇を取得しやすい雰囲気か、スタッフルームは充実しているかなど、経営者が見直すべきポイントは複数あります。また、1on1ミーティングでスタッフ一人ひとりの声に耳を傾け、クリニックの課題や目標を理解してもらうことも大切です。
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