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クリニックの内装で押さえるべき点は?

クリニックの内装設計は、患者にとって快適でありながら、スタッフが効率よく業務を行える環境を整えるために非常に重要です。ここでは、内装設計の基本的な流れと、押さえておくべきポイントについて説明します。

内装設計の流れ

計画とデザイン

クリニックのコンセプト決定

まず、クリニックのコンセプトや診療科目、想定する患者層(小児向け、女性向け、高齢者向けなど)を明確にします。ターゲットとする患者のニーズを踏まえたデザインテーマや、落ち着いた雰囲気にするのか、明るく親しみやすい雰囲気にするのかといった方向性を決めましょう。

ゾーニングとレイアウトの検討:

診察室、待合室、処置室、検査室、スタッフルーム、受付など、必要な部屋の配置(ゾーニング)を行います。患者がスムーズに移動できるよう、受付から待合室、そして診察室や検査室への導線を考慮します。スタッフが効率よく移動できるよう、バックヤードの動線も同時に検討するとよいでしょう。。

法令への適合性確認

医療法や建築基準法など、内装に関わる各種法令の条件を満たす必要があります。たとえば診察室は9.9㎡以上、待合室は3.3㎡以上とされることが多く、必要最低限の広さを確保しなければなりません。また、消防設備や避難経路の確保なども非常に重要です。

デザイン要素の設定

壁紙や床材、照明、家具などの具体的なデザインを決めます。医療施設では、清潔感を演出するための色味や素材選び、衛生管理に配慮した防汚・抗菌性のある床や壁材の採用などが求められます。加えて、患者がリラックスできるよう、照明は明るさや光の色合いを吟味します。

詳細な設計図の作成

レイアウトを確定し、使用材料や設備の仕様を盛り込んだ詳細な設計図を作成します。電気配線、水回り、空調設備など、機能的側面を綿密に計画し、クリニックの運営に支障が出ないようにします。

内装設計のポイント

法令遵守

クリニックは医療法や建築基準法など、多くの法令を遵守しなければなりません。診察室や待合室の最低面積の確保はもちろん、防災計画として避難通路の幅や非常口の位置、消防設備の設置などを厳守します。また、バリアフリー化を意識する場合は段差の解消や手すりの設置など、多様な患者が安全に利用できるように配慮が必要です。

患者の快適性

待合室は患者が最初に目にする空間です。清潔感や明るさを重視するとともに、椅子の配置や人数を考慮して、混雑時にも快適に過ごせる設計にします。窓からの採光や照明の色合いを工夫し、圧迫感を与えない明るい雰囲気を演出しましょう。

プライバシーへの配慮

診察室やカウンセリングルームでは、プライバシーが守られるよう壁や扉の防音性を高めることが大切です。また、受付や待合スペースでも、他の患者が会話の内容を聞き取りにくいレイアウトを採用することで、患者に安心感を与えやすくなります。

清潔感の維持

内装材は汚れが目立ちにくく清掃しやすい素材を選ぶとともに、換気や採光を効果的に行える設計とすると衛生面が保ちやすくなります。医療施設では特に衛生環境を重視するため、床の継ぎ目が少ないシームレスな仕上げや、抗菌・抗ウイルス加工されたクロスの採用など検討しておきましょう。

クリニックの動線について

スタッフを動きやすくするポイント

小規模クリニックでは、限られたスペースやスタッフを最大限に活用するための設計が鍵となります。特に、小規模な施設では受付スタッフや医師が複数の役割を兼任することが多いため、業務の流れを妨げないように部屋を隣接させるなど、動きやすいレイアウトを検討する必要があります。

患者動線のポイント

患者の動線を計画する際には、特に「患者の利便性」を重視することが大切です。医療機関を訪れる患者は、不調を抱えている人のほか、高齢者や車椅子の方なども含まれるため、負担を最小限に抑えられるような動線設計を心がけましょう。

待合室から診察室、処置室、検査室への移動がスムーズで、どこに何があるのか一目で分かる構造が理想的。できるだけ広く動線を確保することで、初めて来院した患者でも迷わず動ける環境を整えることがポイントといえるでしょう。

裏動線のポイント

クリニックの中にスタッフのみが利用する「裏動線」を配置することも大切です。

スタッフが効率的に動けるようになるほか、患者に忙しい様子を見せないことや、スタッフ同士の会話が聞こえないように配慮することにも繋がります。

スタッフ同士の会話により患者からの印象が悪くなるなどの問題もあるため、裏動線の意識することで印象悪化のリスクも避けられるでしょう。

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