脳神経外科の開業は、無理のない事業計画を立てなければなりません。とくに高額な設備が求められるため、無理をすると借入金の返済が厳しくなるからです、需要も分析しなければなりません。脳神経外科の開業を成功に導くポイントをご紹介します。
脳神経外科の開業にはメリットとデメリットがあります。メリットは所得の大きさです。勤務医と比較しても収入アップが期待できます。他にも医局の人間関係に振り回されず、自分の時間を取りやすいです。
他にも自分らしい診療スタイルの実現、故郷で開業するなら地域貢献で恩返しも可能で、親も開業医だったなら事業継承もできます。
勤務医にはなかった多くのメリットがある分、デメリットも多いです。体調不良や学会に参加する場合、代わりに診療する人がいないと、医院をお休みにしなければいけません。また開業する以上、医院の存在を人に知ってもらうための対策も求められます。開業後、もし患者から訴訟を受けると自分が責任を持って対応しなければいけません。経営者として設備投資や運転資金も必要ですし、人材確保やトラブル対応など、従業員の労務管理など負担はたくさんあります。
脳神経外科を開業しても成功するとは限りません。失敗する原因を事前に知っておけば対策ができます。
上記は失敗する原因となり、逆のことをしたなら成功しやすいのです。アクセスが悪いと、よほど強みがないと患者は訪れません。脳神経外科を求めているターゲットはどのエリアか分析が必要です。
手術をするなら設備も人員も求められます。手術をするなら、手術室以外にリバリー室も必要ですし、対応できる設備と医療機器も必要です。検査機器も複数導入が必要ですし、電源位置も考えなければなりません。バリアフリーも考えたほうがいいでしょう。
他にも対応できない症例なら、他院を紹介できるだけのコンタクトが必要です。医院を知ってもらうにはチラシや看板やSNSによるマーケティング戦略も求められます。費用も手間もかかる内容ばかりですが、成功を目指すなら最低限必要な内容です。
脳神経外科開業のタイミングは、さまざまな要素で左右されます。多いのは30代後半~40代中盤までですが、一概にすべての人に共通して「開業に成功したタイミング」とはいえません。個々人によりベストのタイミングは異なるからです。
たとえば、年齢が若いうちに開業すると、資金調達や固定資産の長期間活用、新しいシステムに順応しやすいですが、経験不足の問題は拭えません。経験不足だと不安に押しつぶされるリスクは大きくなります。
基本的にどのタイミングでも事業計画をしっかり立てないとどのタイミングでも失敗の可能性は高まるのです。
経営が安定すれば、数千万円の所得を見込めます。開業医の平均所得より大きな所得です。注意点は設備を柔術させて、事業計画が大きなものだと高額の運転式が求められる点でしょう。返済まで時間がかかりますから、返済据置期間1年設定すれば、2億5,000万円程度なら借り入れて運営できます。無理のない事業計画を立てないと収入は大きくても借入金が多すぎて破綻ということになりかねないのです。
※2022年11月時点
大阪府内の脳神経外科は全体的に少ない結果です。大阪市と豊能エリアが多く、他は1院もないエリアも見られました。大阪府で脳神経外科を開業する場合、どうして少ないのか、エリア特有の理由があるかなど事前分析が必要です。
ただ、開業前の分析は診療に忙殺されている医師にとってはかなり厳しいといえます。ビジネスパートナーのような開業コンサルタントに依頼すれば、開業支援と開業後の経営までサポートしてくれるのです。
参照元:日本医師会/地域医療情報システム良いにこしたことはありませんが、脳神経外科の患者は「質の良い脳神経外科」を探す傾向にあります。近所で済ませるのではなく、問題を解決するために頼れる脳神経外科を探し、足を運ぶ傾向にあるので立地よりも脳神経外科としてのクオリティが求められます。住宅地や駅前・駅近、商業施設のテナントでも、「頼れる」と判断されることで足を運んでもらえます。
質の高い脳神経外科をと考えた場合、MRIや多くの医療機器を必要としますので、それらが搬入できる立地が求められます。そのため、雑居ビルは向いていません。集患が見込める立地ではあっても、医療機器の搬入が困難では、目指す脳神経外科環境を実現できません。そのため、立地よりもまずは「どのような脳神経外科を目指すのか」を考え、目指す脳神経外科に適した立地を探すことになります。
不安を抱えている患者が多い科目なので落ち着きを与えられる内装が好ましいです。他の科目と比較すると、待合室もさほど大きなものにする必要性はありませんが、混雑対策として予約制システムの導入がおすすめです。脳神経外科の特性上、分からないことに不安を覚えている患者が多いです。待ち時間が長いとストレス・プレッシャーもより強いものとなってしまいますので、患者の待ち時間軽減のためのシステムを構築しておきましょう。バリアフリーも重要です。
車椅子の患者もいます。段差があると車椅子では来院できませんのでリピートの可能性が低下します。車椅子ではないものの、歩行に不安を覚えている患者もいますのでスロープ、手すり、極力段差をつくらないといった内装が求められます。
看護師、受付・医療事務スタッフだけではなく、放射線技師を採用する脳神経外科も多いです。放射線技師は地域によっては確保が難しいです。看護師や受付・医療事務スタッフも同様ですが、求人事情は地域差が顕著です。思う様に採用が進まない場合、開業を考えている地域の医療求人をチェックし、他よりも好条件・厚待遇での求人が求められます。
知人や元職場等のネットワークを活用しての人材確保、あるいは人材紹介会社の利用も視野に入れておきましょう。先程立地の重要性はさほど高くはないとお伝えしましたが、集患よりも人材確保で重要性が高まります。都心部、駅近・駅前に開業した方が人材を確保しやすいので、立地面と併せて人材確保の方向性を探りましょう。
脳神経外科では総合的なマーケティングが求められます。自院の存在を知ってもらうことも大切ですし、脳神経外科を探している患者へのアプローチとして、WEBコンテンツの拡充は欠かせません。
脳神経外科への来院を考えている患者は、よほど急な事情がない限り、脳神経外科院の公式WEBサイトや口コミをチェックし、信頼できる場所に足を運びます。そのため、WEBサイトでは抽象的な表現ではなく、具体的なアピールが大切です。何ができるのか、設置している医療機器、院長のこれまでの経歴や実績は、患者にとって大切な判断材料となりますので記載しておきましょう。患者の年齢層も幅広いので、特定層だけに訴えかけるマーケティングではなく、幅広い層に向けてのマーケティングが求められます。
自院だけで完結するのではなく、診療連携を重視。勤務医として勤務していた基幹病院と自宅の近くにて開業し、手術が必要な患者は基幹病院に紹介し、自らで手術を行うことで患者に安心感を与えたとのこと。また、紹介状がない場合には自院に誘導することもできるよう整えたと共に、整形外科、内科、婦人科、小児科と連携。電話やFAXにてMRI検査の紹介や即時撮影可能な環境を構築したとのことです。
WEBマーケティングに力を入れたことで集患効果が高まった成功事例もあります。それまで公式WEBサイトは申し訳程度に設置していただけだったようですが、設備や院長の経歴・プロフィール、さらにはブログを設置するなどコンテンツを拡充。サイトへのアクセスが増えると共に、実際に足を運んでくれる患者も増えたとのことです。
脳神経外科を開業する場合、診療でなにをどこまでやるかで必要資金も大きく変動します。CTやMRIを導入すれば、1億円以上はかかるのです。手術対応もするとなれば、ドクターの確保も必要となり、部屋数も求められます。
基本的に、3億円以上の事業計画になると見直しを考えたほうがいいでしょう。スポンサーがいるなら話は別ですが、金融機関の融資と自己資金だけだと厳しい経営状態に追い詰められかねません。当サイトではビジネスパートナーになってくれる開業コンサルを紹介していますので、ぜひご参考にしてみてください。
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