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美容外科を開業する

美容外科を開業するメリット・デメリット

美容外科を開業するメリットとして挙げられるのは、何といっても高収入であることでしょうか。

それを理由に美容外科を志して独立開業を目指すドクターは増加傾向にあります。

もちろんその背景にあるのは美容外科を訪れる患者さんの増加ですが、メスを使わない施術、いわゆる「プチ整形」の普及などもあって美容外科に対する抵抗が少なくなったこともあるでしょう。

そして、美容外科の治療メニューのほとんどが自由診療であることも高収入の理由だといえます。

一方、開業に伴う諸々のリスクが高いのも美容外科の特徴です。

開業したドクターすべてが大手美容クリニックのような高い知名度を得られるわけではありませんし、競争率の高い都市部では開業しても患者が集まらず、初期投資を回収できずに破産するケースも出ています。

また、美容外科の特性として「患者さんが結果を気に入らなければ失敗と同じ」という面があり、どうしても訴訟のリスクがつきまとうという問題もあります。

成功する開業と失敗する開業のポイント

成功している美容外科クリニックに共通しているのは、自院のブランディングに長けているということです。

治療メニューをひとつとっても、他院とはっきり差別化できるイメージを打ち出し、信頼感や高級感を生み出しています。美容外科の患者さんはほとんどが女性ですから、それを踏まえた上でブランドイメージをつくりあげていくことが大切です。

美容外科クリニックをブランディングする上で避けたいのは、「安売り」や「低価格」路線に走ることです。

あまりに低価格だと、患者さんは「クオリティが低いのでは」と不安になり、足が遠のいてしまいます。

美容外科開業のタイミング

美容外科はそれほど患者さんの数に季節変動がある診療科ではありません

ただ、開業当初はできるだけ多くの新規患者さんに来院してもらいたいところです。

美容外科に受診する理由は基本的に病気ではないので、受診するタイミングは患者さんの気持ちにかかっています。

そういったことも加味すると、生活スタイルに変化が訪れることの多い年度替わり、春先の時期に開業するのがいいかもしれません。

開業資金や年収の情報

一般的なテナント開業資金のサンプル

一般的な年収

一般的な美容外科のクリニックをテナント開業する場合、約10,500万円の開業資金が必要になります。

美容外科は自由診療が基本で患者さんの負担も大きい分、期待値も高くなるので競争も激しくなり、その結果として他の診療科よりも投資額が大きくなるようです。

年収に関しては、美容外科開業医のデータは公開されていません。しかし、年収が5,000万円を超える例は多く、他の診療科の開業医を大きく上回っています。

代表的な大阪府内の市での開業件数(美容外科標榜クリニック数、美容皮膚科含む)

大阪府内における美容外科、美容皮膚科を標榜するクリニックは、大阪市に集中して増加傾向にあることがわかります。

都会に開業が集中するのは、美容外科の特性ともいえるでしょう。

競合先が乱立する中でクリニック開業を成功させるためには、精度の高い診療圏調査が必要です。

しかし、そういった作業をドクターだけで実施するのは無理があります。そこは信頼できる開業コンサルタントに任せるべきです。開業支援から開業後の経営までサポートしてくれるビジネスパートナーを探しましょう。

参照元:日本医師会/地域医療情報システム

美容外科の雇用について

2018年の厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/kekka-1.pdf)によると、美容外科医は678人で、医師数全体の0.2%でした。医師数は少ないと言えます。しかし、求人数も多いわけではなく、他の診療科と比較して、ニーズは低めの診療科です。

美容外科医は高額な自由診療をメインに医療技術を提供すれば、大きく稼げる可能性があります。また、緊急手術や時間外労働、当直などの負担は少なく、バランスの良い働き方ができる点も魅力です。

美容外科の開業のポイント

立地

美容外科の立地に求められるのはアクセスの良さです。患者の傾向として「家の近くの通いやすいクリニック」ではなく、「自身の目的を叶えてくれるクリニック」を選んで通う傾向にありますので自宅から離れているとしても、施術に定評がある、そこだけでしか施術していないものがある、他と比べて費用が安いといった魅力があれば何ら問題ありません。

ただし、駅からの距離は重要です。電車に乗る時間が長いとしてもスマホを弄っていればよいのですが、駅から歩く距離が長いと敬遠される傾向にあります。「量より質」のビジネスモデルとなりますので、大人数が待機できる待合室は不要なので、多少狭くてもよいので立地を優先した方が患者獲得に繋がります。

内装

美容外科を訪れる患者は悪いところを治療するのではなく、「なりたい自分」「理想の自分」になるために足を運びます。そのため、保険診療のクリニックのように安心感や信頼感よりも豪華絢爛な雰囲気が好まれる傾向にあります。なぜなら、煌びやかな内装は理想や欲求を刺激するからです。そのため、保険診療のクリニックでは敬遠されやすいブラックの内装も多いです。シックな雰囲気で非日常感を演出しているからです。

一方で、より強く求められているのが秘匿性です。他の患者とできる限り顔を合わせない動線が重要です。完全個室はもちろんですが、待合室も他の患者と顔を合わせることのないよう、個室の待合室にするか、パーテーション等で区切るなどの工夫が求められます。

採用

美容外科の場合、看護師や医療事務スタッフが必要ですが規模によっては医師を雇うことでより大きな患者を執刀し、利益の拡大を狙うこともできます。開業当初は一人でも問題ないでしょう。しかし実績を重ね、良い評判が増えてくることで患者も増えます。すると、次第に対応できない患者が増えてくるので、その時には他の医師の確保も考慮してみるとよいでしょう。また、看護師や医療事務スタッフに関しても他のクリニック以上に上質感が求められます。お伝えしたように、美容外科は「悪いところを治す」ではなく、「理想の自分を実現する」場所です。

院内設備だけではなく、スタッフのたたずまい等も判断されるので、スタッフもまた、患者から「特別な雰囲気のスタッフさんがいて通いたくなる」と思われるようなスタッフの選定が求められます。

マーケティング

ポイントとなるのはWEBマーケティングです。アナログ的な広告よりもWEBマーケティングに注力しましょう。

美容外科の場合、看板やチラシを見て「何となく足を運んでみようかな」と思われる場所ではありません。明確な目的を持っている患者が、目的をよりよく実現できる場所を探していますので、診療時間やモットーだけではなく、提供している施術や用意している設備、費用、アクセスなどWEBサイトを充実させましょう。

美容外科への通院を考えている患者は、「どの美容外科に通うか」を判断するために、さまざまなサイトを閲覧しては比較し、理想を実現できる美容外科を探しています。WEBサイトの充実はもちろんですが、充実させたWEBサイトを見てもらうためのリスティング広告やディスプレイ広告といったWEBマーケティングも重要です。

成功事例

都心やターミナル駅、繁華街の最寄り駅など足を運びやすい駅の近くにクリニックを構えたことで集客に成功している美容外科が多いです。「駅徒歩0分」「駅から濡れない」といった宣伝文句は、美容外科に興味のあるターゲットとの親和性が高いです。

また、他の科目と組み合わせることで患者の安定した獲得を実現している事例もみられます。美容外科だけではなく、一般診療を行うことでまずは保険診療で存在を知ってもらったり、開業当初はまだまだ少ない患者の確保を実現した事例も見受けられます。WEBマーケティングに力を入れることで集客に成功した事例もあります。WEBサイトにて、細かく診療科目を説明し、費用まで明示。結果、「分かりやすいクリニック」「安心できるクリニック」として信頼を獲得し、口コミが広まって多くの患者を獲得した事例も見受けられます。

まとめ

美容外科医は、医師の全体数から見て0.2%とわずかです。ニーズ自体もそれほど多いわけではありませんが、高額な自由診療にニーズがあるため、経営が上手くいくと大きく稼ぐことが可能です。

開業で重要なポイントは、立地と内装です。内科などとは異なり、近所にあるからという理由で選ばれることはあまりありません。人が多く集まる都市部にクリニックを構えて、広範囲からの来院を促すと良いでしょう。

そのとき役に立つのは、web広告です。SNSも来院のきっかけになります。綺麗で見栄えの良い内装にして、インフルエンサーの活用も視野に入れ、SNSで拡散されやすいようにしておきましょう。

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