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守口市のクリニック開業事情

守口市のクリニック開業傾向

産科・婦人科施設が少ない

人口約14万人の守口市は、大阪市の北東部に隣接しています。大阪のベッドタウンという役割が強く、駅周辺には住宅街が広がっています。大阪市中心部まで京阪電車や大阪メトロで約15分、大阪空港まで大阪モノレールで約35分と利便性の高いエリアです。

そんな守口市の医療施設数は、全国平均や大阪府の平均値よりも多い傾向にあり、人口に見合った医療施設が整っていると言えます。しかし、産婦人科系は全国や大阪府平均の半分の診療施設しかないため、婦人科系クリニックの競争率は低いと考えられるでしょう。また、耳鼻咽喉科のクリニックも少なめです。

在宅医療のニーズも高まる可能性がある

今後の守口市の人口は65歳以上の割合が増加すると予想されており、医療・健康の相談先となるクリニックの需要も高まると考えられます。また在宅医療やリハビリ、介護医療といった需要に増えていくことが予想されるでしょう。

守口市で内科系のクリニック開業を検討している場合は、在宅医療やリハビリテーションなどの施設も視野に入れると医療ニーズに応えられる可能性が高くなります。

守口市の主な診療科ごとのクリニック数(令和4年11月時点)

診療科目を見ると内科がもっとも多く、次いで外科系、小児科と続いています。これらを人口10万人当たりの施設数に換算した場合、全国平均や大阪府の平均値よりも高くなるため、比較的地域治療が行き渡っていると言えるでしょう。

その一方で、産婦人科の施設は平均値よりも低いのが気になるポイント。ただし、大阪中心部まで電車で15分という距離のため、隣接する大阪市の鶴見区・旭区・都島区などの産科・婦人科クリニックへ通院するのが当たり前になっているのかもしれません。

守口市でクリニックを開業するための準備

開業に必要な許認可と要件

開設届

医療クリニックを開業するには、所轄の保健所や厚生局へ開設届等の書類を提出しなくてはなりません。守口市は守口保険所が所轄となります。必要書類と添付書類は大阪府HPの「診療所にかかる様式」のページを参考にして準備してください。

医師がクリニックを開設する場合と、非医師がクリニックを開設する場合では若干異なるため気を付けましょう。

提出期限は開設後10日以内ですが、この届が受理されないと診療は行えません。そのため、開設届の素案を作成したうえで、事前に保健所へ相談してください(電話予約が必要)。

保険医療機関指定申請

保険診療を行うための必要な手続きです。保険医療機関指定申請は、管轄の近畿厚生局で行います。厚生局の直接窓口、あるいは郵送でも申請を受け付けています。この提出が遅れると、保険診療を始めるタイミングも遅れるため、開業スケジュールに合わせて提出しましょう。

その他の届出・申請について

上記で紹介した届出や申請の他にも、診療科目や従業員数などの条件・状況で申請や届出の内容が変わります。例として「診療用X線装置装備届」や「麻酔管理者・施設者免許申請書」などが挙げられます。必要書類を確認して、早めに準備しましょう。

クリニックの開業までの流れ

守口市でクリニックを開業するまでの一般的な流れは下記のような形になります。

  1. クリニックの構想・経営理念等を検討する
    開業するクリニックを成功に導くためにも、まずは開業コンセプトを固めることからスタート。診療科目の設定やクリニックの規模といった構想、経営理念を決めることで事業計画を進められます。さらに、損益計算書・収支予算表なども作成してください。
  2. 開業するエリアと物件の選定
    開業エリアの選定は、クリニックの成功を左右する重要なポイントです。競合クリニックの有無や人口、地域住民の医療ニーズ、アクセス、立地の発展性など、診療圏のリサーチを行いましょう。エリアが定まってから、条件の合う物件を探してください。
  3. 資金の調達
    金融機関へ開業資金を借り入れるケースは多いかと思います。できるだけ有利な条件で借り入れするには、事業計画書を綿密に作成することが大切です。また融資条件は銀行によって異なるため、複数の銀行を訪ねましょう。
  4. 医療機器を選定する
    クリニックに必要な医療機器を選定していきます。機器の性能や操作性、サイズなど、クリニックの間取りと導線に併せて決めていきます。
  5. 税理士・社会保険労務士を選定し、契約
    医療業界に強い税理士や社会保険労務士を選んで、契約します。特に社会保険労務士は、新スタッフ募集前に契約しておくと開業準備のサポート役になってくれます。
  6. 必要な申請・届出を行う
    開業に必要な書類を確認・準備し、申請や届出を行っていきます。開業日が近づくと慌ただしくなるため、あらかじめ開業スケジュールを組んだうえで申請や届け出を行いましょう。
  7. スタッフの採用と集客のための宣伝
    開業に向けて必要なスタッフを募集し、実務やクリニックの方針共有などの研修を実施。同時に、集患するための宣伝活動・広告戦略を始めて、地元住民へクリニックのアピールを行ってください。
  8. 開業
    準備がすべて整ったらクリニック開業です。患者さんとの接客シミュレーションを行ったり、釣銭の準備などをしておくと良いでしょう。

守口市の人口数・推移予測

守口市の人口は、1970年の18.4万人をピークに減少傾向にあります。この10年ほどは14万人台を保持していますが、20年後の将来的推移は10万人を下回ると予想されており、全国的な推移と同様に、守口市も老年人口の増加と年少人口比率は低下が続く見込みとなっています。

守口市のクリニックモールやクリニックビルの事例

大阪府京阪守口市駅前医療ビル

京阪本線の「守口市駅」東口より徒歩3分の立地にある大阪府京阪守口市駅前医療ビル。スーパーマーケットである西友守口店のすぐそばで、1階には薬局が入っているほか、隣接したビルには整形外科・内科もあるため、集患に便利な場所といえます。

大阪市守口市守口駅前ロードサイド新築医療モール計画

地下鉄谷町線「守口駅」より徒歩2分、京阪本線「守口市駅」からは徒歩7分の立地にある医療モールです。3区画のクリニックを予定しており、敷地内には物販店舗の出店や駐車場も併設予定。ロードサイドビルのため、車利用の患者さんも利用しやすいのがメリット。

クリニック開業を成功させるために

守口市でクリニック開業を成功させるには、地域性と医療ニーズを把握し、どの場所で開業するかを慎重に検討することが重要です。守口市の場合、産婦人科と耳鼻咽喉科の専門クリニックが少ないためこれらの専門クリニックを開いたり、将来性を踏まえて在宅医療やリハビリなどのニーズに応えられる医院を検討するといいかもしれません。

まずは医療需要を綿密に調査する必要がありますが、そういった調査に不慣れであったり、現在の仕事が忙しい人は、医療専門のコンサルタントに相談することから始めましょう。開業準備から開業後の経営まで相談できるビジネスパートナーを見つけることが、成功への第一歩になります。

クリニック開業を目指すのであれば、開業エリアを検討するための診療圏調査と開業作業に併走してくれる開業コンサルタントが欠かせません。そのため、クリニック開業を考えるのであれば最初に「診療圏調査を無料で提供しているコンサルティング会社数社をピックアップし、問い合わせをすること」が必要になります。信頼できる大阪のコンサル会社を紹介してますので、是非チェックしてみてください。

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