守口市は大阪市の北東部に隣接する北河内地域の都市です。京阪本線の守口市駅やOsaka Metro谷町線の守口駅・大日駅、大阪モノレール大日駅などを利用でき、大阪市中心部へのアクセスに優れています。
2026年6月30日現在の守口市の人口は140,843人、世帯数は75,468世帯です。市域は12.71平方キロメートルと比較的コンパクトで、守口駅・守口市駅周辺、大日周辺をはじめ住宅地と商業施設が近接しています。
2026年8月時点で大阪府が公表している最新の市町村別詳細データである「令和5年医療施設調査」では、守口市には139施設の一般診療所と7施設の病院があります。一般診療所は人口10万人あたり98.9施設で、大阪府全体の101.2施設と近い水準です。
開業を検討する際には、市全体の人口規模だけでなく、守口市駅・守口駅、大日、滝井などエリアごとの人口構成や既存医療機関、患者の交通動線を確認することが重要です。
守口市には、関西医科大学総合医療センターや松下記念病院など、幅広い診療科を備えた病院があります。
関西医科大学総合医療センターは地域医療支援病院であるほか、三次救急告示医療機関、大阪府がん診療拠点病院などにも指定されています。松下記念病院も内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科など幅広い診療科を標榜しています。
そのため、守口市でクリニックを開業する際には、既存診療所との競合だけでなく、専門的な検査や入院治療が必要な患者の紹介先、退院後の外来管理など病院との役割分担も検討しておきましょう。
令和5年医療施設調査では、守口市の一般診療所で「産婦人科」を標榜する施設は1施設、「婦人科」は2施設となっています。一般診療所だけを見ると少数ですが、関西医科大学総合医療センターや松下記念病院にも産婦人科があります。
従来のページでは、産婦人科の施設数が少ないことから「競争率が低い」としていましたが、施設数が少ないことと、実際に患者需要が満たされていないことは同じではありません。大阪市旭区や鶴見区、門真市など周辺地域への患者移動も考えられます。
婦人科・産婦人科の開業を検討する場合は、女性人口の年齢構成、既存クリニックの診療内容、分娩対応の有無、周辺病院との連携、患者の受診範囲などを確認しましょう。
守口市が属する北河内二次医療圏は、大阪府の第8次医療計画において「外来医師多数区域」には位置付けられていません。現在、外来医師多数区域となっているのは豊能・堺市・大阪市の3医療圏です。
ただし、外来医師多数区域ではないことから「医師が不足している」「新規開業しやすい」と判断することはできません。守口市には139施設の一般診療所があり、大阪市や門真市など隣接地域の医療機関も患者の選択肢になります。
また、大阪府では一般診療所を新たに開設する人に対して「地域医療への協力に関する意向書」の提出を依頼しています。在宅医療、休日・夜間診療、学校医、予防接種など地域で必要とされている医療への協力についても検討しておきましょう。
2026年8月時点で大阪府が公表している最新の市町村別詳細データである「令和5年医療施設調査」では、守口市の医療施設数は以下の通りです。
一般診療所139施設のうち有床診療所は3施設で、一般診療所の病床数は19床です。また、市内7病院の病床数は合計1,708床となっています。
人口10万人あたりの一般診療所数は98.9施設で、大阪府全体の101.2施設と大きな差はありません。一方、診療科や立地によって競合環境は異なるため、施設総数だけで開業のしやすさを判断しないようにしましょう。
令和5年10月1日現在の「令和5年医療施設調査」によると、守口市の一般診療所が標榜している主な診療科目の施設数は以下の通りです。
なお、上記は一般診療所が標榜する「診療科目延数」です。1つのクリニックが複数の診療科を標榜している場合、それぞれの診療科に計上されるため、診療科別の施設数を合計しても一般診療所139施設とは一致しません。
内科が97施設と最も多く、小児科、皮膚科、外科、リハビリテーション科、整形外科などが続いています。
産婦人科や脳神経外科など一般診療所で標榜する施設が少ない診療科もありますが、施設数が少ないことだけを理由に「不足している」「開業余地が大きい」と判断することはできません。病院が担っている診療機能や隣接自治体への患者移動も含めて診療圏を分析しましょう。
守口市で診療所を開設する場合は、大阪府守口保健所が開設許可・届出などの手続きを担当します。守口保健所は守口市・門真市に所在する医療施設を管轄しています。
大阪府守口保健所では、新規開設や届出・許可事項の変更にあたり、構造設備や広告・掲示内容に制限がある場合があるため、事前に保健所へ相談するよう案内しています。
従来のページでは「開設届が受理されないと診療できない」としていましたが、医師が個人で開設する場合の開設届は開設後に提出する届出です。一方、医療法人など非医師による開設では事前許可が必要です。
ただし、診療所の構造設備などについて事前確認が必要になる場合があるため、物件契約や内装工事を進める前に守口保健所へ相談しておきましょう。
健康保険を利用した保険診療を行うためには、診療所の開設手続きとは別に、近畿厚生局へ「保険医療機関指定申請」を行い、保険医療機関として指定を受ける必要があります。
申請時期によっては希望する開業日から保険診療を開始できない場合があるため、申請締切と指定日を確認し、開業日から逆算して準備しましょう。
大阪府では、新たに一般診療所を開設する人に「地域医療への協力に関する意向書」の提出を依頼しています。意向書は医療法上の義務ではありませんが、在宅医療や休日・夜間診療、学校医、予防接種など地域医療への協力意向を把握するために活用されています。
また、診療所の開設に伴う各種申請等と合わせて、厚生労働省の医療機関等情報支援システム(G-MIS)による医療機能情報の報告についても確認しましょう。
診療内容や設備によっては、診療所開設以外にも申請・届出が必要になります。診療用エックス線装置を設置する場合、病床・構造設備を変更する場合など、それぞれ所定の手続きを確認してください。
従来のページに記載されていた「麻酔管理者・施設者免許申請書」は、一般的な診療所開設手続きとして現在の大阪府の案内では確認できないため削除しています。
Osaka Metro谷町線「守口駅」と京阪本線「守口市駅」は徒歩圏にあり、守口市の中心的な交通・生活拠点となっています。周辺には市役所、京阪百貨店、住宅、飲食店、医療機関などが集まっています。
旧守口市役所跡地では、商業施設・住宅・広場などからなる「Link City Moriguchi」が整備され、2023年12月には「イオンタウン守口」が開業しました。守口駅3番出口と直結し、京阪守口市駅からも徒歩圏となっています。
新しい住宅・商業機能の整備によって人の流れが変化している一方、イオンタウン守口内を含めて新しいクリニックも開院しています。守口駅・守口市駅周辺で開業を検討する際には、2024年以降の新規開院まで含めた最新の競合状況を確認しましょう。
Osaka Metro谷町線と大阪モノレールが接続する「大日駅」周辺には、イオンモール大日をはじめ大型商業施設や住宅が集まっています。駅直結・商業施設内にも複数の医療機関があり、守口市内だけでなく門真市方面からの来訪も考えられるエリアです。
2026年時点では、イオンモール大日内に形成外科・皮膚科などを診療する「よつば会クリニック 守口・大日院」や眼科・歯科などの医療機関があります。また、大日駅周辺には内科、小児科、産婦人科など複数の診療所が存在します。
そのため、「大型商業施設があるから集患しやすい」とだけ判断せず、モール内・駅徒歩圏のクリニック、門真市側の医療機関まで含めて競合を分析することが重要です。
守口市の人口は、1970年頃をピークとして長期的には減少傾向にありますが、2026年6月30日現在でも140,843人の人口規模を維持しています。
2026年3月に改定された最新の「守口市人口ビジョン」では、2024年9月末の141,116人を基準として将来人口を推計しており、2030年136,048人、2035年131,087人、2040年126,276人になる見込みです。
従来のページでは「20年後には10万人を下回る」としていましたが、最新推計では2040年でも約12.6万人となっており、大きく上方修正されています。
年齢構成では、2024年の65歳以上人口は39,772人、高齢化率は28.2%です。2020年代は高齢化率がほぼ横ばいで推移した後、2030年代から再び上昇し、2040年には高齢者人口40,108人、高齢化率31.8%になると予測されています。
また、75歳以上人口の割合は2026年に17.9%でピークを迎える見込みです。高齢者向けの医療需要は重要な検討材料となりますが、守口市には病院や一般診療所も多いため、高齢化だけを根拠に内科・在宅医療などの開業余地を判断せず、競合と地域連携を確認することが重要です。
2023年12月に開業した「イオンタウン守口」3階に設けられたクリニックゾーンです。Osaka Metro谷町線「守口駅」3番出口に直結し、京阪本線「守口市駅」からも徒歩圏にあります。
2026年時点では、整形外科の「守口グローバル整形外科」、眼科の「川口眼科醫院」、歯科の「五條歯科医院 イオン守口院」などが診療しています。
Osaka Metro谷町線・大阪モノレール「大日駅」に直結する「イオンモール大日」には、複数の医療機関が入居しています。買い物など日常生活の動線と医療機関への通院を組み合わせやすい立地です。
2026年時点では、形成外科・皮膚科・美容皮膚科などを診療する「よつば会クリニック 守口・大日院」、眼科の「木村眼科」、歯科の「湯川歯科医院」などが確認できます。
守口市佐太東町にある複合ビルで、複数の医療機関が診療しています。大日駅から徒歩約10~12分のほか、京阪バスを利用してアクセスできます。
2026年時点では、1階に内科・腫瘍内科・放射線科の「ちぐさクリニック」、2階に「なかむら眼科」が入居しています。周辺には住宅地が広がり、駐車場も利用できるため、駅前型とは異なる生活圏型の医療施設事例です。
守口市は約14万人が暮らし、139施設の一般診療所に加えて関西医科大学総合医療センターや松下記念病院などの病院医療も充実している地域です。
一般診療所の産婦人科など施設数が少ない診療科もありますが、それだけを理由に「競争率が低い」「開業しやすい」と判断することはできません。また、在宅医療についても高齢化が進む一方、既存の医療・介護サービスとの競合や連携を考える必要があります。
守口駅・守口市駅周辺ではLink City Moriguchiやイオンタウン守口の開業によって街の環境が変化し、大日駅周辺にも多くの医療機関があります。人口・年齢構成、診療科別の競合、病院との役割分担、市外への患者移動、交通アクセス、新規開院、将来人口などを組み合わせた診療圏調査を行い、候補地ごとの事業性を確認しましょう。
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2022年1月31日時点で、「クリニック開業 大阪」「医院開業 大阪」とGoogle検索して表示された40社の中から、本格的な診療圏調査を無料で提供している会社の内、大阪に本社もしくは支店を持つ3社を、以下の理由により選出。
・メディカルシステムネットワーク:該当企業の内で唯一、自社で独自にクリニックモールを展開している。
・北浜医療総合経営:該当企業の内で唯一、大阪でのクリニック開業支援を専門的に行い、医業承継の事例を掲載している。
・YS‘Journal:該当企業の内で唯一、全国規模での開業物件サイトを運営している。